【Word】段落番号付きリストで「1から再開」でインデントがずれるときの対応

テーマはワードの番号付き段落のインデント設定 日常の話

Wordで番号付の箇条書き(「段落番号付きリスト」)を使っていると、番号を振りなおしたときにインデントがずれることがあります。
これは、番号付きリストのインデントの設定方法が誤っていることによります。
正しい設定個所で設定すれば、「1から再開」でのインデントのズレを防止することが可能です。

段落の設定でインデントとぶら下げ設定する

「1から再開」でインデントが崩れる人はおそらく段落の設定からインデントを設定しているか、画面上部のルーラーでインデントを設定していると思います。

そこで、まずはインデントが崩れる再現の実験として、段落からインデントとぶら下げで設定してみます。
(実は、この段落の設定でインデントを設定するのが「1から再開」でインデントが崩れる原因です。)

左インデントを 30mm、ぶら下げを 7mmで設定します。

wordの段落のインデント設定方法

これは画面上部のルーラーでも設定できます。左インデント30mmとぶら下げ7mmでいい感じに設定できています。

インデントを30mmぶら下げ7mmに設定した文書

1から再開をクリックするとインデントが壊れる

この状態で、③のところで、右クリックで「①から再開」を選択してみると、このようにインデントが壊れてしまいました。

1から再開でインデントが崩れた文書

段落の設定を見てみると左インデントがゼロ、ぶら下げが7.8mmと勝手に変更されています。

崩れたインデントの個所の段落設定

この現象は、対象の部分がインデントの書式を実は2つ持っており、1から再開すると、段落で設定したインデントが消えて、もう一つ持っているインデントの設定に代わってしまうことによります。

スタイルの書式で設定を確認する

一旦 Ctrl+Z でもとに戻してから、書式をスタイルに登録します。
(画面上部のスタイルの部分で右クリックして「選択個所に一致するようXXX(スタイル名)を更新する」でスタイルに書式を登録できます。)

そしてスタイルの書式を見てみます。(適用されているスタイルを右クリックで「変更」をクリックすると確認できる「スタイルの変更」として書式が確認・設定できます。)

この画面で緑部分の「基準とするスタイル」が標準でなければ「標準」に設定しておいてください。

スタイルの変更での書式の確認方法

黄色部分の「インデント」が段落で設定したインデントです。左インデント30mm、ぶら下げが 7mmの部分です。(文字数になっているので7mmが3.97字になっています。)

そしてもう一つ、赤部分の「整列:0mm、インデント7.8mm」というのが勝手に変更されたインデントです。

この赤部分があり黄色の設定した数値と差があるのが、「1から再開」でインデントが変更されてしまう原因です。

つまり、インデントとして、段落で設定するインデント(黄色)、のほかに、整列として設定されているインデント(赤色)があるということです。
そして、「1から再開」を適用すると、1行目だけ黄色より赤色の整列のインデントが優先して適用されてしまいます。

その結果、「1から再開」をした①だけがインデントがずれるというわけです。

「新しいアウトラインの定義」で設定する

では、この赤色部分のインデントをどうやって調整するか?です。

これは「新しいアウトラインの定義」から設定できます。
「ホーム」タブの中の箇条書き、段落番号の右に「アウトライン」の設定ボタンがあります。

アウトラインの設定ボタンの位置

アウトラインの設定のなかで「新しいアウトラインの定義」を選択します。

新しいアウトラインの定義の選択方法

そうすると、アウトラインの新しい定義の設定のウインドウが開き、このなかに、インデントの設定個所があり、これが赤部分の「整列:0mm、インデント7.8mm」に該当しています。

新しいアウトラインの定義の設定1

ここを調整すれば、番号付き段落のインデントが調整できます。

一旦、30mmと7mmにセットしてみます。

新しいアウトラインの定義の設定1

この設定が少し癖があります。段落の設定のときは設定する幅が示している部分が違います。

みどり部分が段落設定の時は赤線から緑線部分であったのに対して、この新しいアウトラインの定義では左端から緑までになっています。

新しいアウトラインの定義から30mmと7mmのインデント設定した文書

ということで、段落で設定したインデントに合わせようと思うと、赤を30mm、緑を37mmに設定すれば上手くいきそうです。

新しいアウトラインの定義での30mmと37mmのインデントの設定

これで目標としてインデントに設定できました。

新しいアウトラインの定義で30mmと37mmのインデントを設定した文書

ここで、スタイルの更新をしておきます。
新しいアウトラインの定義でインデントを更新した部分を選択して、ホームタブで適用されているスタイルを右クリックして、「変更個所と一致するようにXXX(スタイル名)を更新する」をクリックします。

選択個所に一致するようにスタイルの書式を更新する方法

これで、このスタイルの書式を、スタイルを右クリックし「変更」を選択して確認すると、段落で設定するインデント(黄色)、のほかに、整列として設定されているインデント(赤色)が一致した状態になります。

スタイル更新後のスタイルの書式

この状態で、「①から再開」を選んでみるとインデントが崩れることはなくなりました。

1から再開をクリックしてもインデントが崩れていない文書

まとめ

以上をまとめると、

  • 番号付き段落のインデントは、新しいアウトラインの定義から設定する。
  • 設定したら、「選択個所に一致するようXXX(スタイル名)を更新する」でスタイルに反映させる。

これで番号付き段落のインデントが「1から再開」で崩れることはなくなります。

あと、インデントの設定の方法が段落のインデントと、新しいアウトラインの定義の設定では設定する部分の測り方が違うので注意が必要です。

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