今回は「これからプログラミングを学んでみたいけど、何から始めればいいかわからない…」という方向けに、Excelマクロ(VBA)を“初めてのプログラミング”におすすめする理由と、最初に作るべきマクロの例をご紹介します。
なぜExcelマクロから始めるのが良いのか?
プログラミングというと、PythonやJavaScriptなどの「本格的な言語」が思い浮かぶかもしれません。でも、文系経理・事務職の方にとっては、「Excelマクロ(VBA)こそが一番現実的な“最初の一歩」です。
理由はシンプル:
- 普段の仕事(Excel)でそのまま使える
- 環境構築不要(Excelが入っていればOK)
- 「操作の記録」で簡単にマクロが作れる
- すぐに効果が実感できる(時短!自動化!)
プログラミングの基本である「変数」「繰り返し」「条件分岐」なども、Excelマクロで自然と学べます。
私の最初の一歩:マクロで「選択しているセルを1000で割る」
私が最初に作ったのは、選択しているセルを1000で割るマクロでした。
当時は「数式で1000で割って値を貼り付けて」を繰り返しやってました。Ctrl+vの連発で左手がつりそうでした。
でも、下記のようなマクロで一発解決:
Sub sample()
'1000を適当なセルにいったん入力
Range("IV1") = 1000
'そのセルをコピー
Range("IV1").Copy
'選択セルに、形式を選択で貼り付け(値、除算)
Selection.PasteSpecial Paste:=xlPasteValues, operation:=xlDivide
'1000を入れたセルを削除
Range("IV1").Delete Shift:=xlShiftToLeft
End Sub
…これだけ?って感じですが、感動したのを覚えています。
最初に覚えるべきマクロの5パターン
これから始める方におすすめなのは、以下のようなパターンです。
| 種類 | 内容例 | 難易度 |
|---|---|---|
| セルや範囲を指定 | セルや範囲の指定方法をまずは覚える | ☆☆☆ |
| シートやブックを指定 | これを覚えればシート間の処理も可能に | ★☆☆ |
| 範囲をコピーする | 特定セルを別シートに貼り付ける | ★☆☆ |
| 行をループする | データのある行を順に読み取って処理する | ★★☆ |
| 条件で処理を分ける | 金額が10万円超なら色を変える、など | ★★★ |
この5つを覚えれば、日常業務の8割は自動化できます。
もしハマったら、次は「Pythonで帳票処理」
Excelマクロで「プログラミングって便利かも!」と思ったら、次はPythonに進むのもアリです。実は私もそうでした。
帳票のPDF処理や、ファイル名の一括変換など、Excelを超えた“業務効率化の世界”が広がっています。
でもまずは、今のExcel業務をちょっとだけ楽にするマクロから始めましょう。
「作ってみた→使えた→感動した」が、すべての始まりです。
まとめ
- Excelマクロは「文系でも実務に効く最強の一歩目」
- プログラミングの基礎が自然に身につく
- まずは「コピペ」「ループ」「条件分岐」の3つから
- 感動したら、次はPythonもあり!

ChatGPTで身につけるExcel VBA AIと、目指せプロ級!
今すぐ使えるかんたん ぜったいデキます! Excelマクロ&VBA超入門]

コメント