Excelで複数の表を一枚の資料としてまとめたいとき、表ごとに列幅が異なるとレイアウトが崩れて苦労しがちです。
そんなときに便利なのが、「カメラ機能」や「リンクされた図」。元データを自動で反映できるため、メンテナンス性も抜群です。
こんな資料を作りたい
例えば以下のように、複数のシートにある表を1枚のまとめシートにレイアウトしたいケース。

💡 課題:列幅が表ごとに異なり、1シート内で整えるのが難しい
✅ 解決策:「図」として貼り付ければ、列幅を気にせず配置可能!

そこで考えられるのが、それぞれ表を作成して、コピーして図として貼り付けるという方法があります。
従来のコピー&図貼り付けの課題
表を図として貼り付ければ見た目は整いますが、数値が更新された場合に毎回「コピー→貼り付け」が必要。使い回しも面倒です。
「カメラ機能」「リンクされた図」なら数値更新も反映される!
両機能とも、元データが更新されると貼り付けた画像も自動で更新されるのが特徴。
- 使い方の流れ:
- 各表はそれぞれのシートに配置
- 「カメラ機能」または「リンクされた図」でまとめシートに貼り付け
- 元データの変更がそのまま図に反映!
カメラ機能の使い方(事前設定あり)
カメラ機能をクイックアクセスツールバーに追加
Excelの左上にカメラ機能のショートカットが表示されている必要があります。

表示されていない場合は、事前準備としてカメラ機能のショートカットを表示させておく必要があります。
- Excelの「ファイル」→「オプション」
- 「クイックアクセスツールバー」→「リボンにないコマンド」から「カメラ」を追加
- 上部にカメラアイコンが表示されれば準備完了

Excelの上部にカメラマークがあれば準備はOKです。
カメラ機能の使い方
- コピーして貼り付けたい部分を選択
- Excel左上のカメラ機能のショートカットをクリック
- まとめシート上でドラッグして貼り付け
詳細な使い方は、こちらの記事を参照ください。⇒リンク
それぞれの資料を各シートに作成します。

それをカメラ機能を使って貼り付けすると、このような形で1枚のシートに貼り付け可能です。

これで、元のシートの数値や書式を更新すると、張り付いた図の数字や書式も更新されます。
貼り付け後には枠線がつく
不要な場合は、
「図の形式」→「図の枠線」→「枠線なし」
を選択して、枠線を消します。

印刷プレビューでは目盛線が表示されるが印刷すると消える。
カメラ機能を使うと、元のシートで目盛線(セルの薄い罫線)が表示されている場合には、貼り付けた図でも目盛線が表示されます。
また、印刷プレビューでも、この目盛線が表示されますが、実際に印刷するとこの目盛線は印刷されません。

上の画像のように印刷プレビューでは貼り付けた図の目盛線が表示されています。
印刷するとこのように、目盛線は印刷はされません。

「リンクされた図」として貼り付ける方法
カメラ機能と同じような機能として「リンクされた図」として貼り付ける方法があります。
操作手順
- 貼り付けたい範囲を通常通りコピー(Ctrl+C)
- 貼り付け先シートで:
「ホーム」タブ → 「貼り付け」ボタンの下▼ → 「リンクされた図」(アイコン右端)

リンクされた図の特徴
① 貼り付け元で塗りつぶしがない部分は透明になります。そのため貼り付け先の目盛線が透けて見える状態となります。
ちなみに先ほどのカメラ機能では塗りつぶしがない部分は透明ではなく白になります。

② リンクされた図で貼り付けた場合はカメラ機能のときと違って枠線は付きません。
まとめ|2つの機能を使い分けよう
| 項目 | カメラ機能 | リンクされた図 |
|---|---|---|
| データの更新反映 | ○ | ○ |
| 枠線 | あり | なし |
| 塗りつぶしなし部分の表示 | 白背景 | 透明 |
どちらも便利な機能ですので、目的や好みに応じて使い分けてください!
- どちらの機能も貼り付け元の数値や書式を更新すれば、貼り付けた図の数値や書式が更新される。
- 貼り付けた図の目盛線は印刷プレビューでは表示されるが印刷すれば印刷はされない。
2つの機能では以下の微妙な差がありますのでお好みのほうを使えばよいでしょう。
- 貼り付け元の書式で塗りつぶしがされていない場合には、「カメラ機能」では白に、「リンクされた図」では透明となる。
- 貼り付けたときに「カメラ機能」では枠線が付くが、「リンクされた図」では枠線はつかない。



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