2023年11月21日にちょっと変わったリリースがありました。徳島県のアクサスホールディングスという会社です。会計監査人を交代しようと思ったら、新しい監査法人と契約がまとまらなかったようです。
普通の会計監査人の交代だったはずが、、、
アクサスホールディングス株式会社は2023年10月13日に「会計監査人の異動に関するお知らせ」という適時開示をだしています。
内容はいたって普通で、2023年11月22日の定時株主総会でPwC京都監査法人が退任して、あらたに有限責任監査法人トーマツが会計監査人に就任するというものでした。
変更の理由も「現会計監査人の監査継続年数が長期にわたっていることを考慮し」という当たり障りのない普通の理由での交代でした。
こういう適時開示がでるというのは、新しく就任する監査法人とも話がちゃんとできていると思いきや、2023年11月21日に、有限監査法人トーマツの監査契約がまとまらなかったという適時開示がでることになってしまいました。
監査報酬で合意的できなかったようで、、、
アクサスホールディングス株式会社は、定時総会前日の2023年11月21日に「第8期定時株主総会議案の一部取り下げ及び会計監査人の異動に関するお知らせ(開示事項の変更)」という適時開示をだすことになってしまいました。
適時開示では「監査業務量とその経済性等の点におきまして」「合意に至らなかった」とされていて、監査時間と監査報酬で合意に至らなかったようです。
Web開示されている株主総会資料によれば、京都監査法人の監査報酬が27,000千円でした。
有限責任監査法人トーマツがこれより高い監査報酬の見積もりを出したんでしょうかね。
監査人交代のときに報酬もある程度は話がついているものではないものなんでしょうかね。
有限責任監査法人トーマツと合意に至らなかったけれども、それとは関係なしに前任のPwC京都監査法人は退任してしまいます。
その結果、会計監査人が不在となってしまい、「一時会計監査人を選任する検討を進めており、決定次第、速やかに開示」するということになってしまいました。
株主総会前日に、「会計監査人変えようと思ってたけど、新しい監査法人と話がつきませんでした」というちょっと変わった開示でした。
無事、一時会計監査人が見つかったようです
11月22日の株主総会後の12月6日にアクサスホールディングスは、「一時会計監査人の選任に関するお知らせ」という開示を発表しており、監査法人アリアが一時会計監査人に選任されています。
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